それは私の記憶と繋がっていたのか、と気づいたもんざです。
一時帰国したとき、母と一緒にバスで移動していました。
私にとっては初めて乗るバス路線でしたが、途中に、懐かしい雰囲気の団地を見かけました。
なぜかとても興味を惹かれて、そのバス停で降りて散策したくなりました。
その後に、私が感じたことを母と話していたら、ようやく気づきました。
その場所が、自分が小学生の頃に住んでいた団地と似ていたからかもしれないことに。
すっかり忘れていたつもりでも、脳のどこかにそういう記憶が残り、ある瞬間にフラッシュバックするものなんですね。
スローターハウス5のビリーのように未来には飛べませんが、過去の記憶には無意識に飛べますね。
進捗報告
わたしが今月みなさんと共有するのは、こちらです。
「スローターハウス5 」(ハヤカワ文庫 SF 302)カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 和田 誠 (イラスト), 伊藤典夫 (翻訳) https://amzn.to/3JG7590
主人公ビリーの父親は理髪師で、母親は教会の代理オルガン奏者。しかし二人とも無宗派だったので、ビリー自身も、カトリック教徒ではありませんでした。
それでも彼は、陸軍の従軍牧師助手として徴兵されます。
演習では、武器は持たされず、母に教わった讃美歌を39鍵のポータブルオルガンで弾きました。
しかし戦場では、いきなり激戦区に手ぶらで放り込まれて死線をさまようのです。
それにしても米国陸軍に、従軍牧師という役割がある、ということに驚きました。
先月読んだ「ラテンアメリカ500年」でスペインがメキシコを制圧するとき、現地に住む人々に対して、キリスト教を布教することで精神的な支配を行ったと学んだところです。
でも本作の舞台は、第二次世界大戦なので、米国陸軍の従軍牧師の役割は、布教活動がメインではなく、従軍している軍人のメンタルケアと、亡くなった時の簡易葬儀などの対応なのだろうな。
と、考えて気になって調べてみたら、従軍牧師というより「従軍チャプレン」の呼称がふさわしい、とのこと。興味深い記事なので、あとでじっくり読みます。
[従軍チャプレンと軍人の信仰 石川明人 2011年8月6日 – キリスト新聞社ホームページ](https://www.kirishin.com/2011/08/06/37392/)
参加者(2名)
- もんざ「スローターハウス5 」(ハヤカワ文庫 SF 302)カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 和田 誠 (イラスト), 伊藤典夫 (翻訳) https://amzn.to/3JG7590
- さんぽ屋さん「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」NHK出版 ジョンJ.レイティ (著), リチャード・マニング (著), 野中 香方子 (翻訳) https://amzn.to/4oKTFrz
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共有予定の本
主人公ビリーが経験する、けいれん的時間旅行! ドレスデン一九四五年、トラルファマドール星動物園、ニューヨーク一九五五年、ニュー・シカゴ一九七六年……断片的人生を発作的に繰り返しつつ明らかにされる歴史のアイロニー。鬼才がSFの持つ特色をあますところなく使って、活写する不条理な世界の鳥瞰図!
「スローターハウス5 」(ハヤカワ文庫 SF 302)カート・ヴォネガット・ジュニア (著), 和田 誠 (イラスト), 伊藤典夫 (翻訳)
ロングセラー『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の著者による最新作。近年話題となっている糖質制限やパレオダイエット、山や自然を走るトレイルランニング、そして注目の瞑想法マインドフルネスなどを、人類の進化の観点から科学的かつ包括的にとらえた注目の一冊。
「GO WILD 野生の体を取り戻せ!」NHK出版 ジョンJ.レイティ (著), リチャード・マニング (著), 野中 香方子 (翻訳)
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