8. 楽しみ Joy食 Eating Habit

カフェ・フランス

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woman sitting on wooden chair 8. 楽しみ Joy
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わたしのひいきのレストラン「カフェ・フランス」は、巨大なショッピングモールの3階にある。通路を挟んでスターバックス、となりにはピザ屋、反対側の通路のむこうには食べ放題レストラン、という場所に位置しているが、平日のランチタイムに座れないほどの混雑はしない。

ベーカリーカフェなので、パンだけ買っていく客も多い。私は週2,3回ランチタイムにだけ訪れ、決まったメニューを繰り返し頼むだけなのだが「常連」の仲間入りをしたらしい。

特定のレストランが好きな理由を聞かれたら、まず料理を持ち出すのが自然だろうが「カフェ・フランス」の場合に一番気に入っているのはウェイターである。

すべてのウェイターというわけではなく、私を常連として認識して扱ってくれる青年に給仕をしてもらえるのが好ましいのだ。

私が店に入ると、うれしそうに笑って席へ案内し、メニューを手渡しながら、ちょっと面白い冗談を話すかのように、「クロバーフィッシュですか?」と私が注文する定番メニューを確認する。

「カフェ・フランス」のメニューは、パンがメインではあるが、ご飯の代わりにキヌアを使った鶏肉や鮭のサラダ丼もあり、健康志向で食事に気を付けたいが、しっかり食べたいという人にもおすすめできる。

カフェなのでコーヒーメニューも充実しており、カフェイン摂取はしたくないが、コーヒーが必要な人のためにデカフェもある。

テイクアウト用の紙コップに入れてもらえば、食事が終わったあとに飲み切れなくても、そのままオフィスに持ち帰れる。

常連客として認知されると、ウェイターに自分の好みをその都度ことばで伝える必要がなくなり、そのような以心伝心なコミュニケーションに心が温まるのだ。

例のウェイターは、私の注文する定番メニュー、ドリンク、会計方法を覚えてくれているため、その気安さが私の足をこの店に向けさせる。

料理が美味しく、ボリュームも適度にあり、価格も良心的で、接客サービスも心がこもっているとなれば、ほとんど言うことはないではないか。

とはいえ、彼の接客スキルはマニュアル化されたものではなく、属人化されたもの。すべてのウェイターが彼のようなサービスができるわけでは、もちろんない。だから私は、昼時にレストランを通りかかって、彼の姿が見えたら「ああ、今日は彼がいる」と思ってお店に入る。

ほんの小さな気遣いとユーモアで、ひとの心はやさしくなり、温かくしあわせな気持ちで過ごせるようになるもの。自分の仕事を丁寧に、楽しんで工夫しながら働く人を身近でみることも私のよろこびのひとつだ。

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