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アエネイスは、手に汗にぎるローマ人の創世神話 

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9. 読書会(勉強会)
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今月わたしは、読書会で紹介するために、こちらを読んでいます。(「アエネイス」 ウェルギリウス著 小野塚友吉 (翻訳) グーテンベルク21

本文に入る前に、序説があり、そこを読みながら自分でアエネイスの家系図を作ったんです。それが非常に理解を助けてくれました。というのも、当時のローマ人が常識として知っていた知識が私にはないからです。当時の人々が崇めていたギリシアの神々と神話に基づく歴史ですね。

主人公のアエネイスは女神のビーナス(またの名をウェヌス)の息子で、全ローマ人の祖先ってことになってます。日本の古事記や日本書紀も、神様の出現と皇位の継承など日本の成り立ちがドラマチックに描かれていますよね。神話を作ろうとすると、スタイルが似てきちゃうのは古代人類に共通するものなのでしょうか。

さて、主人公アエネイスは、本来なら順風満帆な人生を歩むべきところ、彼の母ビーナスと祖母ユノのバトルに巻き込まれ、とばっちりを受けて、災難のオンパレード。祖父ユピテルと母ビーナスがアエネイスを助け、祖母ユノが彼を殺そうとする流れです。ユピテルもユノもローマ12神のメンバーですが、パワーがあるだけで、思考回路は人間と大差ない設定になっています。そういえば旧約聖書も、ドロドロの人間ドラマですよね。

読み手は、ドキドキハラハラしながら物語を読み進めることができ、またそのドラマが強烈に心に刻み込まれていきます。読み手を書きましたが、口伝えでも記憶に残るような作り方をしているかも。だって、当時は印刷技術は、まだないわけですし。そんな成り立ちを考えながら読むのも楽しいです。

参加者(3名)

  1. もんざ (主催者) 「アエネイス」 ウェルギリウス著 グーテンベルク21
  2. にしやまさん「君はこの言葉を知っているか?」夏川賀央著 主婦の友社
  3. maruさん「グランドツアー 18世紀イタリアへの旅」岡田温司著 岩波新書

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