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(まとめ①)2020年に読んだ本 1~3月

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8.2. ふりかえり Retrospective
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2020年にZOOM読書会で私が紹介した本は12冊。四半期の振り返りを兼ねて、4回に分けて整理します。今回は1月から3月分です。

1月 エーリッヒ・フロム

「愛するということ」 エーリッヒ・フロム (著), 鈴木晶 (翻訳)

第102回の読書会では、社会心理学者フロムの本を共有しました。

本当は同じ著者の「自由からの逃走」を読みたかったのですが、邦訳Kindle本がなかったこと、「愛するということ」のAmazonレビュー数が多く評価が高かったこと、自分自身が愛に欠けている自覚があるけれど、特にそこに問題意識も持っていなかったことが理由で、読むことに決めました。

実際に読んでみて、最も心に響いたのは、資本主義経済の価値観が「愛」に与えているマイナスの影響でした。
現代社会に生きている限り、その影響からは誰も逃れられないんだけれど、多くの人はそこに無自覚で、そのために問題を抱えている、という著者の指摘は、もっともだと感じました。

そして習練(規律、集中、忍耐、最高の関心)を行えば、本当の意味で愛することができるようになる、と著者は述べています。

でも、この習練ができるようになったら、愛に限らず、そのほかの可能性も確実に広がる気がしました。

1.なぜ、その本を選んだのですか
・2019年12月に読んだ「ソロモンの指輪 動物行動学入門」で著者ローレンツへの尋常ではない動物愛が不思議で理由を知りたかった
・本当は、フロムの「自由からの逃走」を読みたかったが、日本語版のkindle本がなかった(同じ作者で和訳kindle本があるのがこの本だけ)
・読者の評価と書評が非常に高かった
・自分は愛に欠けているという自覚があるが、愛とは何かを深く考えたことがなかった

2.その本から何を得ましたか
資本主義社会に暮らしている限り、その影響を受けずに、現代人が愛について考えることはできないことが分かった。物質主義に支配されすぎず、本能にも惑わされず、人として徳をつむことが愛に繋がるってことは分かった。しかし、現実的なところ、フロムが示すあり方は理想論で、ほとんどの人は実行することが難しいのではないか。

3.その本のキーワードを3つ教えてください
★習練(規律、集中、忍耐)
★最高の関心
★ナルシシズムの克服

2月 阿刀田高

「やさしいダンテ 神曲」阿刀田高 (著)

第103回の読書会では、阿刀田高さんの「神曲」解説本を共有しました。

ダンテの「神曲 地獄篇」を読むまえに、この本を読んだので、原作だけでは良く分からない部分も、ずいぶん理解が進みました。

1.なぜ、その本を選んだのですか
オンラインサロン「読み解く技法」の課題図書がダンテ「神曲 地獄篇」で、この作品が参考図書になっていたため。

2.その本から何を得ましたか
・原作を読むためのモチベーション
・原作を理解するための知識
・14世紀イタリアでのギリシア文化(多神教)とキリスト教(一神教)の考え方
・ギリシア・ローマ神話、聖書へのとっかかり

3.その本のキーワードを3つ教えてください
★想像力でストレス解消
★中世イタリアにおけるキリスト教の世界観
★物語のもつ力

3月 宮坂昌之

「免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ」 (ブルーバックス) Kindle版 宮坂昌之 (著) 

第104回の読書会では、「ワクチンと免疫のしくみ」という本を共有しました。この頃、マニラもロックダウンが始まったんですよね。

免疫を強くする方法は、ワクチン接種と、ストレスなく血流、リンパ流を良くすること、という2点。これを知って、ロックダウン中でも絶対に運動を継続しなければならない!と決意を固めました。

1.なぜ、その本を選んだのですか
ワクチン接種について学びたいと考えていたときに、六本木アカデミーヒルズのサイトでこの本が紹介されており、最適だと考えた。

2.その本から何を得ましたか
免疫の働き、ワクチンの役割と公衆衛生に対する考え方

3.その本のキーワードを3つ教えてください
★えせ科学
★リスクの見積
★バランス

免疫力を強くする方法を理解して実践することって、病気を未然に防ぐことです。そしてワクチン接種は、自分の身を守るだけでなく、社会全体が伝染病への免疫力を上げることに繋がることも、しっかり理解できたのですが、なぜそれが社会の常識になり広がっていかないのか、どこに障害があるのか、今後も考えていこうと思っています。

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