読書感想 「機械」横光利一(1930)運命を俯瞰する 頭がグラグラする。嗅いだことがないはずの臭いがする。この穴へ落ち込むと金属を腐蝕させる塩化鉄で衣服や皮膚がだんだん役に立たなくなり、臭素の刺激で咽喉を破壊し夜の睡眠がとれなくなるばかりではなく頭脳の組織が変化して来て視力さえも薄れて来る。こ... 2019.12.25 読書感想
読書感想 「蠅」横光利一(1923年) 私は自分の記憶力に全く自信がありません。これは、そろそろ人生の折り返し地点に近づいたから、というわけではありません。小学生の頃からです。九九も、全国の都道府県名も、歴史上の人物名も、親に叱られ、自分自身にうんざりしながら覚えていました。 2019.09.01 読書感想4. 好 Favorite